ラープ・カイ(ລາບໄກ່)

 

ラープ(ລາບ)とは

ラープはラオスの代表的な料理です。生の野菜が多く使われるため、日本では「サラダ」にカテゴライズされることが多いですが、お肉や魚もふんだんに使われており、ご飯と一緒に食べるのが定番なので、実際の料理の位置付けとしてはサラダというよりは「おかず」です。ラオスで「サラダ」というと「タムマークフーン(パパイヤのサラダ)」が有名ですね。

今回のレシピは鶏肉のラープ『ラープ・カイ(ລາບໄກ່)』ですが、他にも豚肉を使った『ラープ・ムー(ລາບໝູ)』や、牛肉の『ラープ・グァ(ລາບງົວ)』などもあります。肉でなく魚を使ったラープは『ラープ・パー(ລາບປາ)』です。どれも具材が変わるだけで作り方は殆ど同じなので、ラープ・カイの作り方を覚えたら、ぜひ他のラープに作りにも挑戦してみてください。

それでは、今回は鶏肉を使ったラープ・カイの作り方です!

材料(4人分)

材料 数量
A もち米 0.3合(50g)
✍️もち米がない場合が普通のお米でも大丈夫です。
B 鶏肉 300g
✍️今回は“ラオスっぽさ”を出したかったので、部位多めにレバー、ハツ、すなずり、ももにくの4部位を混ぜてみましたが、1つの部位でももちろん大丈夫です。また、今回は鶏肉ですが、他のお肉や魚で作ることもできます。
C レモングラス 1/4本
カランガル 4スライス
✍️カランガルはラオスやタイなどで取れる生姜に似た食材です。ない場合は生姜(チューブも可)でも代用できますが、味は異なってきます。
少々
D レモングラス 1/4本
カランガル 2スライス
✍️ない場合は生姜(チューブも可)で代替できます。
ニンニク 2片
唐辛子 3本
E パクチー 1把
スペアミント 1パック
✍️ミントはラープに欠かせない食材なのでできるだけ代替しないほうが良いですが、どうしても売り切れている場合は、韓国野菜のエゴマなどでも代用できます。
アサツキ(小口ねぎ) 1把
紫玉ねぎ 1/4個
✍️紫玉ねぎがない時は普通に玉ねぎでも代用可能です。また、紫玉ねぎは必須ではないので入れなくても大丈夫です。
F ナンパー(ナンプラー) 大さじ2
パーデーク(ナンパーデーク) 大さじ1
✍️パーデークはラオスやイーサーンの『おふくろの味』とも言える定番の調味料で、日本の塩辛のような発酵食品です。日本では入手しにくいので、無い場合はナンパーのみで大丈夫です。固形部を取り除いた液体(魚醤)はナンパーデークです。
ライム 1/3個
きび砂糖(砂糖) 適量

1、カオクアを作ります。

カオクアとは炒ったお米を砕いたものです。


Aのお米を洗わずにフライパンで空煎りします。
強火で動かしながら火を通し、全体がキツネ色より濃くなったら火を止めましょう。
余熱を使い焦がさないようにギリギリまで炒ります。


すり鉢に移して砕きます。粒がなくなり粉状になるまでしっかりと砕きましょう。
すり鉢がない場合は、ジップロックと麺棒などでも代用可能です。
しっかりと砕き細かくなったら別皿に移しておきます。(♠︎)

2、お肉を準備します。


鍋にたっぷりの水を入れ、火の通りやすい大きさに切ったBのお肉とCの材料を茹でます。お肉はあとで細かく切るので、この時点では小さく切る必要はありません。塩は少々はお好みで味を整える程度入れるのがベターです。


しっかりと茹で上がったら鶏肉をザル揚げして冷まし、熱が取れたら薄く刻みます。(♣︎)

3、ペーストを作ります。


Dの材料を適当なサイズにし、すり鉢に入れてすり潰します。すり鉢がない場合はそれぞれを包丁でみじん切りにしましょう。


よく混ざったらできあがったペーストを取り出し、別皿に移しておきます。(❤︎)

4、野菜を刻みます。


Eの材料を刻みます。スペアミントは最後の見栄え調整用に少しだけ残しておきましょう。(♦︎)

5、混ぜます。


混ぜる材料の準備が整いました。


♠︎♣︎❤︎♦︎とFを大きなボウルに入れて、よく和えます。
肉→Fの調味料→ペースト→カオクア(米粉)→野菜の順で加えるとべちゃつかず混ぜやすいです。

6、盛り付け

大きめのお皿に乗せ、最後にスペアミントを盛りつけます。写真ではラオス風を意識して、大きめのキュウリを添えてみました。

完成です!お米と一緒に食べるのがおすすめです。ラオス風な食べ方であればもち米を上手に使って手で食べるのが定番です。

 

 

 

 

One more thing…

 

 

 

ラオスで定食を頼むとついてくる定番のスープ

♣︎でお肉を下茹でした際の、だし汁の味を整えると、ラオスで定番のあのスープを簡単に作れます。

1、味を整える。

塩、コショウ、ナンプラー、で味を整えます。根のついたパクチーを用意した方は、パクチーの根の部分を洗って入れるとエキゾチックな風味になります。また、ラオスではよく「味の素」が使われているので、お好みで入れるラオスでよく口にする風味になります。レモングラスやパクチーの根は食べないので、スープを注ぐときはよけましょう。

2、何かあれば何か入れる。

特に決まったものはありません。あっさりとした味付けなので、だいたい何にでも合います。写真ではきゅうりを入れていますが、乾燥ワカメを入れてワカメスープ風にしてみても良いですし、ライスヌードル(フォーの麺)やそうめん、又はうどんなどを別の鍋で茹でてから、スープに投入して、スープヌードルにするのもアリです。

ラオス定番なセットの完成です!写真では細めのざるうどんを別皿で茹でました。また、タムマークフーン(パパイヤのサラダ)風のサラダを添えてみました。

さて、ラープと一緒に飲みたい飲み物といえば、やっぱりビアラオですね!
ぜひラープにビアラオを添えて、ラオスらしさ全開でお楽しみください🍻

レシピ提供:小松亭(instagram)& miiRise Inc.

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。