モック・カイ(ຫມົກ)とは
バナナの葉で包んで蒸した料理。今回は鶏(カイ)ですが、主材料は何でも良く魚やタケノコやキノコなどがあります。やや複雑な作り方ですがハーブと蒸されたバナナの葉の混ざった香りはなんとも形容しがたい魅力があり、もち米(カオニャオ)と非常に良く合います。
材料(4人分)
材料 | 数量 | |
A | もち米 | 0.5合 |
もち米がない場合が普通のお米でも大丈夫です。 | ||
B | 鶏肉 | |
C | レモングラス | 2−3本 |
ニンニク(お好みで) | 1片 | |
コブミカンの葉 | 3〜4枚 | |
カランガル | 1片 | |
カランガルはラオスやタイなどで取れる生姜に似た食材です。ない場合は生姜(チューブも可)でも代用できますが、味は異なってきます。 | ||
エシャロット | 2球 | |
エシャロットは普通に売られている赤玉ねぎ、または普通の玉ねぎで代用可能です。 | ||
赤獅子唐 | 1本 | |
D | バジル | 1把 |
お店で比較的手に入りやすいのはスイートバジルですが、レモンバジルというバジルが手に入るようでしたら、そちらの方がよりおすすめです。 | ||
ディル | 1把 | |
小口ねぎ | 1把 | |
D | ナンプラー | 大さじ2 |
パーデーク | 大さじ1 | |
パーデークはラオスやイーサーンの『おふくろの味』とも言える定番の調味料で、日本の塩辛のような発酵食品です。日本では入手しにくいので、無い場合はナンパーのみで大丈夫です。固形部を取り除いた液体(魚醤)はナンパーデークです。 | ||
田舎味噌(パーデークの代わりに) | 大さじ1 | |
ライム | 1/3個 |
作り方
1、カオブア(ເຂົ້າເບືອ)を作ります。
カオブアとはもち米を石臼で砕いたものです。まずはもち米を1時間ほど水に浸しておきましょう。(待っている間に2〜4を!)ザルで水を切り、石臼に入れて粉砕し粉状にします。石臼がない場合は、フードプロセッサーやミキサーで粉砕したり、予め粉状になっているもち米粉を使うのもOKです。ただしこれらを使うと、米粉の粒が細かくなりすぎやすく、均一でねっとりとした食感のカオブアになりがちです。少し粒を感じる程度の荒さがラオスの伝統的な食感なので、石臼がない場合は、あまり細かくしすぎない様に注意して砕いてみてください。
十分に砕いて粉状になったら、別皿に移し、最後に混ぜやすいように水200ml程度に溶かしておきましょう。(写真ではその前に使った野菜映ってしまっていますが、お気になさらず。)
2、魚を切ります。
Bの魚を一口大に切ります。刺身を切るサイズ感で大丈夫です。小骨が気になる方は取り除きましょう。(冷凍のパンガシウスは最初から骨なしなので楽チンです。)切り終えたら別皿に移しておきます。
3、ペーストを作ります。
Cの材料を適当なサイズにし、石臼に入れてすり潰します。石臼がない場合はそれぞれを包丁でみじん切りにしましょう。一度に全部を入れると潰しにくいので、材料はひとつずつ追加していきましょう。
よく混ざったらできあがったペーストを取り出し、別皿に移しておきます。
4、野菜を刻みます。
Dの材料を刻みます。細かく刻み終えたら別皿に移しましょう。
5、混ぜます。
1〜4の材料を混ぜていきます。まず大きなボウルに2の魚を入れ、3で作ったペーストを入れ、よく混ざったら4でカットした野菜を入れましょう。(今回は食感を出したかったので、一部のエシャロットをすり潰さずにカットしています。)
続いて、1で作ったカオブアを加えよく和えながらEの調味料で味を整えていきます。パーデークがない場合は、一般的な田舎味噌を小さじ一杯ほど足すとパーデークの風味に近づきます。白味噌、赤味噌や出し入り味噌は風味が変わるのでNG。
7、包む。
味を整えた具材をバナナの葉またはアルミホイルで包みます。普通はバナナの葉は家庭にはないので、ここではアルミホイルで包む方法を紹介します。アルミホイルは少し強度が弱いので途中で破れないように折ってニ重にします。
二重にしたアルミホイルの中心に混ぜた具材を置きます。
アルミの閉じ方は少しコツがいるので、動画で紹介します💡
上部から溢れないように、2回ほど折り返したら包み完了です。
ちなみにバナナの葉がある場合は…
アルミ同様中心に具材を乗せ
こんな感じになります。
7、蒸す。
アルミでしっかりと包んだら15分程度蒸します。
8、完成
中身にしっかりと熱が通ったら完成です!
最後に
お世辞にも「映える」料理とは言い難いのですが、とても日本人の味覚に合いお米にもお酒にもピッタリのラオス料理です!身近な食材だけでも作れると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
また今回は魚のモック・パーでしたが、ラープ同様に、鶏のモック(モック・カイ)や豚のモック(モック・ムー)など、様々なアレンジができます。どれも作り方は基本的に同じなので、慣れてきたら魚以外でも作ってみると幅が広がります。
ところで、ラオス料理と一緒に飲みたい飲み物といえば、やっぱりビアラオですね!ぜひモックにもビアラオを添えて、ラオステイストでお召し上がりください🍻
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